肩の痛み

急に肩が痛んで、あげられならない、そんな症状で整形外科や接骨院

を受診すると、ああ、五十肩ですね、とか言われることがあります。

これは正しくは疾病名ではありません。

正しくは、肩関節周囲炎というものなのですが、肩回りのどこかの

筋肉が炎症を起こして、痛みが発生していて、どこの部位かを判別する

前にとりあえず、そう言ってしまうというのが通常です。

普通の四十肩や五十肩はある程度の時間で改善していきますが、

見た目は同じでもまったく違う原因がある場合がありますので、注意が

必要です。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は加齢により骨のカルシュウム分が不足して、スカスカの状態になり

骨折しやすくなる症状です。

女性に現れることがほとんどです。

骨粗鬆症になると、わずかなことで骨折してしまいます。

尻もちをつくことで腰椎が圧迫骨折を起こし、本人はまさかそんなことで

骨折していると考えないために、ただの腰痛と考えていろいろと試して

みたがまるで改善されないのでレントゲンを撮ってはじめてわかったという

ことがよくあります。

また、初期の圧迫骨折はレントゲンで見落とされることもあったりします。

当院でも、腰痛で来られた患者さんが、レントゲンを撮ったけれど、なんとも

ないと言われたと言って来院され、しばらく施術をしましたが、あまり改善しない

ので、もう一度別の医院でレントゲンを撮るようにおねがいしたところ、圧迫骨折で

あったという事例が、そこそこの数あります。

自分では骨折をするようなことはないと思っていても、いろいろなことをやってみた

けれど、なかなか腰痛が改善しないというような場合は、一度レントゲンを撮ってみられることをお勧めします。

また、骨粗鬆症との診断を受けて、薬を処方されているのに、そのお薬を飲まないとい

方が結構おられます。

骨粗鬆症、それ自体にははっきりとした症状がありませんので、薬を飲むのが嫌だと

言って飲まれなかったするのですが、絶対にお薬は飲むようにしましょう。

 

 

脊椎分離症

背骨は、椎体と椎弓とよばれる部位から構成されます。

通常このふたつの部位はひとつで脊椎を形成していますが、このふたつが分離

する形で骨折します。

要因としては、若年層のまだ発達していない時に過度な運動等で疲労骨折をおこす

ことがよく見られます。

この骨折は通常の骨折とちがい、顕著な症状が出ない場合があり見過ごされてしまう

ことがままあります。

そのために進行して、すべり症やヘルニアなどの症状を引き起こします。

椎間板ヘルニア

本来、骨と骨の間でクッションの役目をしている椎間板に亀裂が生じたり

変形したりして、骨の間から飛びだし、神経に触れることで痛みや痺れが

生じます。

比較的若い人にも多くでる症状で、高齢者の中には歩くのに支障が出る

場合もあります。

あまりに痛みが強い場合は外科手術の対象となります。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

背骨には中に空洞があり、これを脊柱管と言います。

この脊柱管の中には神経が通っているのですが、椎間板が変形して

脊柱管の中にせり出し、神経に触れることで強い痛みが生じます。

通常の腰痛と違うところとして、歩きはじめると痛みが強くなり、

しばらく休むとまた歩けるようになりますが、少し歩くとまた

痛みで歩けなくなります。

腰痛の原因になる普段の行動 その4

寝具と枕

本当に自分に合った、寝具と枕を持っている人はほとんどいないのでは

ないでしょうか。

そのくらい、寝具と枕選びは難しいです。

基準がひとりひとり違います。

いくら身体にいいと言われても、それが自分の好みとは正反対では、寝つきが

悪くなってしまい、本末転倒です。

自分の好みに合った寝具と枕を探すのが一番いいのですが、基準というものが

ありませんので難しいのです。

改善策

とにかく大切なことは、楽に寝返りがうてることです。

たとえば、身体の形に沈み込むような寝具は寝返りがうちにくくなりますから、

あまりお勧めできません。

寝たきりの方が同じ姿勢で寝返りがうてないと、褥瘡ができてしまうので、

介護する方が体位を変えます。

人は同じ姿勢でづっと寝ていると、下になっている部分に過重がかかりすぎて

過重のかかっている部分が苦しいんですね。

ですから、人は寝ている間に自然と寝返りをうちます。

柔らかくても硬くても、低くても、高くてもいいので、自分にとって寝返りの

うちやすい、寝具と枕を選びましょう。

もっともらいしい宣伝文句を信用して、必要以上に高価なものを買う必要は

ありません。